これまでのおはなし

長崎市『くさの惣菜』の“まぼろしのみんちぼーる”

【『くさの惣菜』 とは?】

『くさの惣菜』は長崎県長崎市新大工町にあります。約70年前に創業され、現在の代表は三代目の草野一康さんです。
『くさの惣菜』は昭和24年10月、原爆投下で焼け野原になった長崎市の皆さんに食料が行きわたる様にと長崎市が市内に設けた公設市場の一つ(新大工町)に創業されたそうです。初代は草野國弘さん、奥さんの晧子さんとお二人で立ち上げられ、創業当初は“塩干物”等を中心に販売されていたそうです。現在は、一康さんの御両親、草野康司と純子さん、一康さんの奥さんの志保さんで経営されています。一康さんのお母さん純子さんは天草出身ですが、一康さんのお話では、「ウチに就職して、気が利くし、まじめに仕事をする!と祖父がとても気に入り、それが切欠(?)で父と結婚したそうです。」とのことでした。

【“まぼろしのみんちぼーる” とは?】

『くさの惣菜』の名物は“まぼろしのミンチボール”です。商品名は「いつも“ミンチボール”を目当てにお店に来られるお客さんがおられたのですが、いつも売り切れだったそうです。お客さんが『いつ来ても売り切れやねー、‟まぼろし”のミンチボールやねー!』という言葉から生まれたそうです。」と代々語り継がれているそうです。

川上「人気があって、すぐ売り切れるんだ~」
陽区「何が違うんですか?」
中野「商店街には、お肉屋さん、魚屋さん、八百屋さんなど沢山お店があって、初代の國弘さんが商店街を活気づけたいと各お店の素材を集めて作られました」
川上「大きいですね」
後藤「断面を見ますと、人参・玉ねぎ・ネギ?色々入っていますよ!ちょっと見、さつま揚げみたい!」
中野「ミンチボールというより、さつま揚げに近いかも」
川上「美味しい!結構歯ごたえあります。お肉だけじゃなく野菜も魚も…かまぼこの風味がします!」
後藤「味わい深いですね!玉ねぎが美味しい!」
中野「あまり、食べなれた味ではありませんよね」

“まぼろしのみんちぼーる”は材料に“魚”“肉”“野菜”が使われています。初代の草野國弘さんが「ウチだけではなく、商店街のお店全部が潤い、喜んでもらえる商品をつくりたい!」という思いで試行錯誤し、商店街で販売されている商品をできるだけ使って商品開発されたものです。三代目の一康さんも「これからも地元の商店街が賑わい、後世に残って行く様に!」との思いで頑張られているそうです。

川上「こういう店が近くにあったらな~~」
中野「地元を大切にされているんです」
陽区「1個75円か…」
中野「昨日伺って“甘鯛のフライ”と“エビ天”を買って帰りました」

『くさの惣菜』の売上の多くは、お弁当ということです。長崎市内の企業や大学病院からの注文が多く、調理後配達に回られています。「売上の多くは注文のお弁当ですが、祖父が創業した店舗を大事にしたいので、今も惣菜店として営業を続けています。お得意さんもいらっしゃるので!」との事でした。

後藤●連絡先 『くさの惣菜』 長崎県長崎市新大工町6-26 天満市場
TEL:095-821-0130

川上「今年も、ありがとうございました。年明け9日は?」
中野「大分県豊後大野市の『古庄さんと甘太くん』をご紹介!」