これまでのおはなし

熊本県南小国町、高村さんの“自然薯”

今日は、熊本県南小国町、高村さんの“自然薯”を紹介します!

玲子「初めてじゃないですか?生産者の方が、スタジオに来られてのは!!」
中野「自然薯を作られている高村公明さんの息子さんの武志さんです。武志さんは、以前ご紹介した『山のいぶき』の“山吹色のジャージー牛乳”をつくられています。」
(※ 【2015年02月02日】熊本県南小国町の“山吹色のジャージー牛乳”参照)

【◆ 高村公明さん とは?】

高村公明さんは、熊本県阿蘇郡南小国町で“自然薯”を栽培されています。公明さんは、30年以上前から“自然薯”を栽培されていますが、主に“米・椎茸・大根”を作られていました。また南小国町では、農家さんの収入の安定をはかるため、ジャージー牛を飼育する酪農への挑戦が始まった時期でした。高村家でも、公明さんのお父さんから飼育を始め、最初は5頭くらいの飼育だったのが、公明さんの代で約30頭、現在の武志さんで倍の約60頭に増えました。

中野「南小国は“大根”の産地なのですが、公明さんは一番の生産量をあげるくらい作られていました。それが今は、沢山ではありませんが味の良いものを作りたいと、自然薯や長ネギやゴボウ等を作られています。」
玲子「そして武志さんは、ジャージー牛乳を作られているんですね。“山吹色のジャージー牛乳”は、売れているのでしょ?」
武志「いえ、量が限られているので…」
玲子「濃厚で美味しいですものね〜!」

【高村さんの“自然薯”は?】

玲子「“自然薯”に季節はあるのですか?」
武志「霜が降りる今の時期から収穫です。」
甲斐田「寒い時に収穫するのですね?」
武志「ギュッと締まるんです。」

より品質の良い美味しい“自然薯”を作りたいと、栽培方法・資材の研究を常にされています。“自然薯”は2月〜3月に『芽だし』が行われます。種イモを適度な大きさにカットし、切り口は『蝋』を使って、乾燥をしない様にされるそうです。『芽だし』を始めて 約70gにそだった“自然薯”を、一本ずつ植え付けていきます。また生育中に“自然薯”が曲がらない様に、専用のパイプを使います。収穫は、11月末から2月くらいにかけて順次行うそうです。1kg〜1.5kgに育った「自然薯」が収穫できるそうですが、“自然薯”の大きさは、天候などに左右される事も多いそうです。

【『自然薯料理 やまたけ』とは?】

中野「僕の味付けで申し訳ないですが、すりおろした自然薯をのばしたものです。」
玲子「ヌッタリ・モッタリ!!自然薯って、違うなあ…引きが強い!」
中野「自然薯は皮ごとすらないと美味しくないと言われていますから。」
玲子「美味しい!とろっとろ!」
中野「公明さんの奥さんの三代子さんが作られるのは、もっと美味しいです!ぜひ、現地で食べて頂きたいです!」

“自然薯”も最初は、贈答用としての販売が殆どだったそうです。武志さんが酪農を継がれた頃から収穫量も増え、17年前に、自分が丹精込めて栽培した“自然薯”を食べる皆さんの幸せな顔が見てみたいと『自然薯料理 やまたけ』を開店されました。『自然薯料理 やまたけ』は、国道442号線・黒川温泉沿いにあります。高村公明さんの奥さんの高村三代子さんが『自然薯料理』を作られています。“自然薯”以外にも『自然薯料理 やまたけ』のメニューに使われる、“里芋・ゴボウ・白ネギ”等も、自家農園で栽培されています。自然薯料理のほかにも、囲炉裏で炉端焼きも楽しめます。

中野「今日は特別に“お好み焼き”もあります!」
武志「母が作ったものです。小麦粉の代わりに自然薯で。」
玲子「ほとんど自然薯のお好み焼…トロトロ・フワフワ!少しのソースで良いですね。自然薯の甘みがブワッと!本物はこんな味がするのね…やっぱり土の滋養も違うのでしょうか?」
中野「イノシシの子供たちが暴れまわっているようなところなので、動物被害もあったりするようです。」
玲子「イノシシは美味しいもの知っていますからね!この自然薯、一本お幾らぐらいするのですか?」
武志「以前は販売していましたけど、現在は年間2000本ぐらい、全部お店で使ってしまいます。」
中野「食べてみたいという方は、ぜひ『やまたけ』さんへ。隣が黒川温泉です。武志さんが育てたジャージー牛の牛乳寒天もあります。高村家みんなの連係プレイです!」

[お問い合わせ先]
『自然薯料理 やまたけ』熊本県阿蘇郡南小国町黒川温泉
TEL:0967-44-0930

玲子「さて来週のテーマは?」
中野「大分県国東市、岸田さんの“温故蜜柑”をご紹介します!」
玲子「来週も、ご期待ください!」