これまでのおはなし

長崎県平戸市≪海隆丸≫の田中裕二さん御一家

今日は、長崎県平戸市≪海隆丸≫の田中裕二さん御一家のご紹介です。

中野「いつもは品物ですが、今日は“漁師さんの一日”を紹介したいと思います」

【≪海隆丸≫とは?】

≪海隆丸≫は、長崎県平戸市の漁師・田中さんが所有する漁船の名前です。田中ご一家は、田中英夫さん&真美枝さん御夫妻、田中裕二さん&有華さん&佑磨くん3歳です。
田中家は、裕二さんの祖父・隆三さんの頃から漁業を始められたそうです。裕二さんのお父さん英夫さんの代から、≪海隆丸≫に乗り“固定式刺し網漁”という漁法を用いて漁を行なっているそうです。≪海隆丸≫の「隆」の字は、裕二さんの祖父・隆三さんの名前の一文字を使って名付けたそうです。

中野「今は“桜鯛”の季節で、“鯛”“ヒラメ”“ウチワエビ”など、つい最近は“伊勢エビ”が獲れたそうです」
田上「平戸で獲れるんですね〜」
玲子「写真がありますが、3歳の佑磨くんが伊勢エビつかんで…これは将来楽しみですね!」

中野「送って頂いた3kgの“天然鯛”は50cmぐらいありました。それを混ぜごはんにしました」
玲子「鯛の混ぜご飯!!どうやって作ったのですか?」
中野「魚の煮つけをご飯にかけて食べたりしませんか?それと同じ要領で、鯛の煮付けをほぐして混ぜただけです」
玲子「身の量が半端ない!」
中野「脂がのっていい鯛でした。」
玲子「うわ〜〜、甘みがあって美味しい!!これで焼酎ゴンゴン飲めます!」

【漁は?】

“固定式刺し網漁”は おおよそ1年を通しておこなわれるそうです。港を夕方4時くらいに出航し、寄港するのは朝7時くらいになるそうです。“刺し網”を仕掛け、魚のかかるのを待ち、引き揚げます。「網を仕掛けて引き揚げるまでの時間は、魚種や潮、魚の水揚げ量などによって変わります」と説明してくれました。
“刺し網”に掛かった魚は、船上で素早く網から外さないといけません。魚を傷つければ値打ちが下がってしまうので、“網”を切って魚を外していくそうです。「時化で漁が休みの日は、網の修理が仕事です」と裕二さんが話してくれました。

中野「1.6kgの“ヒラメ”は、お刺身にして持ってきました!」
田上「お刺身の一切れが大きい!エンガワもある!」
玲子「ピカピカしているよ!身がピチピチしていて違う!」
田上「お刺身も美味し〜い」
中野「本当に大変な仕事で、≪海隆丸≫のサイズが約18mだそうで、一回の漁に出ると重油代が約2〜3万円かかるそうです」
玲子「一晩中だもんね…」
中野「命がけの仕事ですしね」
玲子「おかげさまで、エンガワの甘みときたら…」
中野「裕二さんと有華さんの若いご夫婦が一生懸命、自分たちの品物をどうしたら良い状態で皆さんに届けられるか・良い品を届けたいと考えられているので、応援したいなと思いました」
田上「大切に食べなきゃいけませんね」

5〜9月までは“ヤリイカ漁”を行なっています。“ヤリイカ漁”は夕刻5時くらいに出航し、翌朝5時くらいに寄港します。集魚灯を照らし、“手釣り”で行うそうです。“ヤリイカ漁”は裕二さん1人で漁にでるそうです。

≪海隆丸≫は平戸市の『船越漁港』が母港で、魚は平戸市の『志々伎漁港』に水揚げされます。水揚げの一部は、田中さん自身が平戸市の『ひらど瀬戸市場』に納品し、販売されています。

田上「平戸に行った際には、是非食べて頂きたいですね」
中野「今年から、釣り客を案内する『遊漁船』としても≪海隆丸≫には活躍してもらう予定だそうですから、是非利用してください」

●お問合せ先●
≪海隆丸≫の鮮魚販売店
『平戸瀬戸市場』:長崎県平戸市田平町山内免345-1   TEL:0950-21-1977

≪海隆丸≫の遊漁船について: 担当 ・ 田中裕二     TEL:080-1736-0748

玲子「さて来週は?」
中野「福岡県久留米市 『フードアトリエ 湖舟』の“グラノーラ”を紹介します!」
玲子「どうぞよろしくお願いします!」