これまでのおはなし

福岡県添田町“英彦山の柚子こしょう”

今日は、福岡県添田町“英彦山の柚子こしょう”をご紹介します。

中野「いつもは○○さんが作った柚子こしょうとか、生産者さんのお名前をご紹介することが多いのですが、英彦山には柚子こしょうを作られる方が沢山いらっしゃいます」

【『英彦山』とは?】

英彦山の麓、福岡県田川郡添田町の特産品の一つとして“柚子こしょう”があり、生産者の方々が それぞれ独自の“柚子こしょう”を作られています。英彦山は「日本三大修験山」として有名で、昔から山伏の修験の場としての歴史があります。“柚子こしょう”はこの修験者達から伝えられたという説があります。生産者さんの中にはこの修験者を御先祖に代々、伝えられてきたと言われる方もおられるそうです。
また、「英彦山」は「日子山」と呼ばれていた時代があったそうです。その後「彦山」から現在の「英彦山」に変わってきたという説があります。その為“日子の柚こしょう(勇商店)”という商品名で販売されている“柚子こしょう”もあります。

中野「一つ一つストーリーがあって楽しいです」

【森田よしこさんの“ゆずこしょ”とは?】

玲子「“柚子こしょう”のみならず色々な商品がありますね」
中野「液体になった品など、色々工夫されて作られています」

今回は生産者のお一人、森山淑子(ヨシコ)さんにお話を伺いました。森山淑子さんの“柚子こしょう”は、初代の森山十四子(トシコ)さん、二代目の森山サカエさんと伝えられ、50年以上の歴史があります。
初代の十四子さんは、大分の方から作り方を教えてもらったそうです。その当時は農業の閑散期に身体を癒すために「湯治」などで別府などの温泉地に行かれていたそうで、その際に“柚子こしょう”を持参し、商いも行っていたそうです。“柚子こしょう” の瓶は、初代の十四子さんが福岡などあちこちを回られて探し、決められたそうです。「お婆ちゃんが一生懸命足を運んで決めた瓶なので変える事をしたくないんです。」森山さんの“柚子こしょう”は商品名が“ゆずこしょ”と言います。「こしょ」になった由来は初代の十四子(トシコ)さんが鷹の爪のことを「こしょ、こしょ」と呼んでいたからだそうです。

中野「鶏が一番合うのではないかと思い持ってきました」
玲子「この風味がたまらないですよね〜。香りとピリッとくる辛さが!」
富田「上品な辛さですね!」
中野「収穫時期によって辛さや香りが変わってくるそうです。」

森山さんの“柚子こしょう” は“柚子”も“こしょう(鷹の爪)”も全て農薬を使わずに自家農園で栽培されています。“柚子”はゴルフボール大の時期に、鷹の爪は辛みが十分に出る時期にと注意深く収穫されているそうです。「森山家では、“柚子こしょう”は女性が作り、男性は柚子や鷹の爪の収穫など、力仕事でサポートしてくれています。」との事でした。

中野「こしょう(鷹の爪)は、最初の頃は辛くないのですが徐々に辛くなって、そしてまた辛くなくなるそうです。ですから一番辛い時期を見極めて収穫されるそうです」
玲子「確かにパンチがきいています!・・・隣にあるこれは何ですか?」
中野「“干し筍のきんぴら”でして、こんなものも作っているんですよ〜、食べてみてくださいと預かってきました」
玲子「淑子さんが作られたのですか?」
中野「山に囲まれていますから、タケノコが沢山あるんです」
富田「炊き方が抜群!」
玲子「味が良い!食感も残っていて!!」
中野「昔ながらのおばちゃんたちの味です」

森山さんから「『道の駅 歓遊舎 ひこさん』には添田町の多くの生産者さんの柚子こしょうが販売されています。是非、お越しいただきご覧になって下さい。」とメッセージを頂きました。

玲子「万能ですよね!鍋料理に、お刺身、うどん、冷奴、お吸い物等々」
中野「お客さんの中には、カリッと焼いたパンに塗って食されるそうです」
玲子「オリーブオイルにちょっと入れてドレッシングにされる方もいますよね」
中野「カルパッチョみたいにお刺身にも良いですよね」

●販売先  『道の駅 歓遊舎 ひこさん』
福岡県田川郡添田町野田1113-1
TEL 0947-47-7039   営業時間(物産館) 9:00〜18:00

玲子「さて来週は?」
中野「鹿児島県枕崎市の『まるた屋』をご紹介します!」
玲子「ありがとうございました!」