これまでのおはなし

熊本県上天草市『姫コッコ倶楽部』の“天草大王”

今日は、熊本県上天草市『姫コッコ倶楽部』の“天草大王”をご紹介します。

玲子「香ばしい良い香り〜と共にいらっしゃいました♪」
中野「以前から紹介したかった“地鶏”です」

【“天草大王”とは?】

玲子「出た!ブランド鶏!!」
中野「一度絶滅した品種なのですが、それを復元するといううわさは聞いていたのですが、このごろ出回っていまして、美味しいと評判です」

明治中期ごろに中国から輸入された“ランシャン種”を、天草地方で肉用種として品種改良された物が“天草大王”と呼ばれていました。肉質はしっかりとしていて、弾力のある食感とコクある食味があり、『博多の水炊き』用として珍重されていました。“天草大王”とは“肥後5鶏( 肥後ちゃぼ・久連子鶏・熊本種・地すり・天草大王 )”と呼ばれる地鶏の中の一種で、昭和初期に一度絶滅してしまいました。“肥後5鶏”の“天草大王”を除く4種類は、昭和51年から保存改良や復元に成功していたそうですが、“天草大王”は平成4年から復元作業が始まり、平成13年10月に復元に成功したそうです。現在の“天草大王”は、“ランシャン種”に“大シャモ”、“熊本コーチン”との交配を行い10年の歳月をかけて復元されたものです。

中野「一番の特徴は、デカい事です。背丈が90cmぐらいにまでなるそうです」
玲子「え〜〜!!90cm?!」
中野「このコーナーでも今まで何種か地鶏を紹介してきましたが、大体重さが3kgあれば大きいなと思うのですが、天草大王は7kgにもなるそうです」
田上「抱えるだけでも大変ですね!」

“天草大王”の販売は「肉用鶏」として、平成15年から出荷が始まったそうです。平成17年には特定JAS認定も受けています。指定された養鶏場でしか飼育できず、天草地方では4軒の養鶏場のみでしか飼育されていないそうです。

中野「今日は、“鶏モモ肉のタタキ”を送って頂きました」
田上「ピンク色がキレイ!!」
玲子「ポン酢を付けて頂きます・・・ん、プリップリ!!」
田上「歯応えがたまりません!」
中野「食感が良くて、深みがある味ですよね」
田上「甘みとコクがしっかりある!」
玲子「皮は香ばしくプリップリで、脂身の所も美味しいです!」

【『姫コッコ倶楽部』とは?】

『姫コッコ倶楽部』は、熊本県上天草市姫戸町姫浦にあります。代表は山口博子さんです。“天草大王”を飼育されて13年ほどになるそうです。御家族とスタッフの皆さん約10名で“天草大王”の飼育をされています。“天草大王”は通常の養鶏の約2倍の100日以上をかけてじっくりと育てられます。『姫コッコ倶楽部』では孵化して28日目から平飼して110日以上かけて育てるそうです。

中野「山口さんにどうやって食べたら一番おいしいですか?と聞いたら、今だったら水炊きだろ〜と言われました」
田上「これで“水炊き”食べたら」
玲子「絶対美味しい!!甘みが強いから柚子胡椒たっぷり載せて食べたいねえ」

現在、熊本県全体では月間出荷数が約150,000羽、『姫コッコ倶楽部』では2,000羽ほどの出荷を行なっています。『姫コッコ倶楽部』では、良い環境で健康な鶏を育てる為、日々注意深く、大事に飼育されています。通常の餌に加え、ビタミン・ミネラル・カルシウムなどを豊富に含む、天草地方の海の産物、海藻やイリコ、チリメンなども混ぜて与えているそうです。山口さんが先頭に立たれ、色々な催事やイベントに参加、“天草大王”のPRを積極的に行われています。

中野「今までも地鶏を育てている方々、皆口をそろえて『健康な鶏を育てたら美味しく育る』と色々な取り組みをされています」

●連絡先
「有限会社明成 姫コッコ倶楽部」 熊本県上天草市姫戸町姫浦3950
TEL 0969-58-2723 (HPから注文できます)

玲子「真空パックだから、年末年始用に是非お取り寄せしたいですね〜。さて来週は?」
中野「長崎市の『亀屋饅頭』の“長崎ちまき”をご紹介します!ちょっと面白い“ちまき”です」
玲子「今週も御馳走様でした!」